骨董

「骨董」のある暮らしで、心の贅沢を見つける。何百年も前の人から伝えられた美意識を自分がつなぐ。本来、美術品では生かされていない。個人が使いながら伝えることに意義がある。触れて、使って味が出る、豊かで楽しい骨董とのつきあい方。古いものと新しいもの、季節感や料理とのバランス、あれこれ考える時間が楽しい。”壊してはいけないもの”から”使わないと意味がないもの”へ。
旅先でふらりと入った骨董店で一目惚れ。骨董は出会い。
長く愛されてきた歴史も一緒に楽しむ。暮らしに骨董を取り入れ、気に入ったものを少しずつ買い足す楽しみ。
あの器を使おうかなと思いついたら、戸棚から運んで箱から出して、あれこれ考えながら盛ってみて、実際に使い終わったら、丁寧に包んでまたしまう。手入れも面倒だけれども、でもそのひと手間が楽しい。
新しいものと違って、骨董はそれまでの長い年月、存在してきた歴史がある。眺めて考えて触れて出してしまって、また取り出して。そうやって慈しんで、きちんと使うことで、どんどん愛着がわいて、暮らしに溶け込んでいく。ちょっと面倒だけれども、手間暇かけて、本当の意味で暮らしになじませる。そんな心の余裕こそが幸せにつながっていく。古くて美しくて唯一無二のもの。それが骨董。

手の上にある古伊万里。
永い時間を経た物語りに思いを馳せる。

伊万里とは
伊万里は現在の佐賀県有田町で生産された磁器
昔、伊万里港から船で全国へ運ばれた。
古伊万里とは有田で焼かれた江戸から明治にかけての伊万里のこと。
初期伊万里は古伊万里の中でも江戸初期のものをさす。
初期伊万里の特徴は生かけ焼成であることで、これは器を成形し、乾燥させた後、素焼きせず釉薬をそのままかけて焼く方法。釉薬のもったりとした感じと柔和な生地が特徴。この時代は中国磁器の文様を模倣した山水や花鳥文などの図柄が多い。また、絵付けの呉須が高価だったため、薄めて使った淡い色が多い。

柿右衛門とは
伊万里の一様式で酒井田柿右衛門という人とその一族が独占して作りまもられてきたもの。
特徴は濁し手と呼ばれる白い生地に日本画を思わせる絵柄。
構図が素晴らしく色合いの赤と緑を使ったものが多い。

古九谷とは
古九谷も伊万里の一様式。
特徴は重厚な色合いと迫力のある絵柄。
緑、黄、紫などを使い、ぼかしを使わない。濃い色が特徴。

染め付けとは
染め付けは藍のみで描かれた器。
乾燥させた生地に呉須とよばれる藍色の顔料で絵付けをし、透明な釉薬をかけて焼いたもの。
時代によって藍の色が変わり、時代を知る手がかりになる。

錦とは
錦は赤、朱、金、緑、黄色など色のついた顔料を使って絵付けされた器。
江戸中期から明治・大正時代、華やかさが好まれた。

染錦とは
染錦は染め付けと錦の中間で色使いが上品。
江戸中期から後期、赤や朱の色の使ったものであっさりとした色合い。
白地を生かしたものが多い。あくまで染め付けが主。

伊万里の文様
植物
 環状松竹梅
 雪輪文 植物と一緒に描かれることが多い雪の結晶。
 水仙、ざくろ、桜、紅葉、菊、蓮、桔梗
動物
 兎が圧倒的な人気。
 犬、金魚、鶴、鷺、おし鳥、ツバメ
文字
吉祥
 桃、俵、貨幣、おかめ、宝尽し、
建物
幾何学
唐草
女性に一番人気は染め付けの唐草模様。唐草にも種類がある。
蛸唐草 現在最も人気がある文様。江戸中期流行。初期のものほど細かく描かれている。
花唐草 女性に絶大な人気がある文様。特徴は淡い藍の色合い。洋食器を思わせる。
萩唐草 花唐草の花がなく大きめの葉が特徴。
微塵唐草 最近人気の文様。花から草が徐々に簡略化され花唐草の葉だけが釜描く連続したもの。

器の種類
のぞき 当時は小猪口と呼ばれ調味料を入れて使われてきたものを大きさから現在はぐい呑みや湯のみとして使われることが多い。口径5センチくらい
そば猪口 そばつゆや向付けとして珍味などを盛りつけ。口径6〜13センチくらい
小皿・豆皿 江戸時代には手塩皿と呼ばれ調味料を入れていた。直径10センチくらい
中皿 伊万里の中でも大きさ絵柄が豊富に揃う。使い勝手にあわせた大きさは実際に使う器として重宝。直径17〜22センチくらい。
大皿 数が少ない。
長皿 人気が高い。本来は魚漁rを盛りつけるのに使われていた。10センチ×20センチくらい
なます皿 何を盛りつけるのにも大活躍の大きさ。使いやすさにかけては一番。口径15センチくらい。
ご飯茶碗 蓋付きのご飯茶碗。口径12センチくらい。
大鉢 大きめの鉢は何を盛りつけてもOKで大勢での食事にはとても重宝します。口径8〜10センチくらい。










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